2009年8月アーカイブ

第20話 日本一イベントってなんだろう

 さて、皆様は七夕というお祭りはご存知ですか?
 そうです。怠け者ひこぼし君と、可愛いおり姫さんが年に一度天上で再開できる日です。うちの下の娘が保育園から聞いてきた話だと、七日七日にお会いしましょうって、おり姫が言ったのを、七月七日にお会いしましょうと聞き間違えたせいでこうなったんだとか。怠け者の上にオオボケ君なわけです。こう聞くと、こんなオオボケ夫婦のために日本中が一喜一憂しているのはなんと言うことなんだと思ってしまいます。

■どんなオオボケまつりでも

ph20_1.jpg で、また、さて、と始まるわけですが、このオオボケなものを祭ったおまつりとして、全国各地に七夕まつりが有るわけですが、私の住む安城市では、安城市民が一年をかけて準備して燃え上がるおまつりがこの七夕まつりです。驚くなかれ、この安城市にこの3日間で100万人以上の人が来るのです。札幌雪まつり級に客がいるなんて僕には信じられません。
 いつもはこのお祭り、人ごみがきらいなので、出張してスルーをするか、家族とチョット見物するかだけなのですけど、今年は「愛フェス2009」などというおかしなイベントに関わってしまったせいで、出展者として出店を出す側になってしまいました。で、先日9日にこのイベントが終了しました。もう3日間事実上の責任者なので出ずっぱりだったので未だにフラフラです。

■安城の七夕まつり

 愛フェス2009の話も書きたいところなのですが、今回は安城七夕まつりにみる地域活性化のお話を少し。というのも、この安城七夕まつりさして歴史の有るものでもなく、特に特徴の有るものではありません。更に言えば、飾り付けもすごいわけでもありません。なんだか悪口ばかり並べていますが、本当にたいしたお祭りではありません。
 でも、100万人も来るのはなぜなのかなと、他の七夕まつりとの違いを考えると、なんともいえないショボイ理由に思い当たります。それは、「自分たちが楽しんでいる」というのと「身の丈の集合体」ということです。
 安城の七夕まつりは、知らぬ間にほぼ全ての市民がその準備に携わります。人口が増えているけれども、それなりに自分のお祭りなわけです。当然、その余力と思い入れと気合に応じて、その参画の度合いは違いますが、基本的に参加しているみんなが楽しんでいます。僕の出しているブースの名義上の責任者(その上いくつもの責任者を掛け持ち)は、なんと最終日にバンドを組んで出演して楽しむ始末。とにかく、自分たちが出る側として徹底的に楽しんでいるのです。
 そして、誰も無理はしているようでしていないということです。それに加え、それぞれの人がそれぞれの立場で、リソースを提供します。商業者は商業者として、行政は行政として、市民は市民として、みんな自分のできることをできる範囲でしています。

■日本一のイベントをつくるには

ph20_2.jpg こういうスタンスにいつからなったのかは知りませんが、多分これが安城の七夕まつりを来場者数で日本三大七夕へと引き上げ、今年から「願いごと、日本一」というキャッチコピーのもと新しい市民参画の七夕へと市民が愛着を持って育てる七夕へと進歩させているんだろうなと実感できました。
 とはいえ、安城市民の実感がうすい僕には、まだまだ楽しみきれないし、身の丈でもない参画になってしまいました。とにかく、日本一を作るのは「無理せず楽しく」が本当のキーワードなのかもしれません。

 

安城七夕まつり
http://www.anjo-tanabata.jp/

愛フェス2009
http://ifes.jp/

 なんと、私がPTA会長をしている小学校で新型インフルエンザが発生しました。しかも、その日は昼から学校にお伺いして学校保健委員会で朝食を作る実習を行って帰ってから。教職員がかかったとのことで、さっそく休校とあいなりました。
 とはいえ、せっかくの夏、こどもはヒマでヒマでしょうがないらしく、家のなかで元気をもてあまして姉妹喧嘩を繰り広げております。この休校は、木曜日からわずか4日間。当初の騒ぎ方から見てずいぶん短い休校期間だなという感じです。
 ちなみに調べてみると、7月7日現在で45都道府県で合計約2000人も既に感染しているわけで、さして珍しくも無いもののようです。とはいえ、皆様、かからないに越した事は無いので、うがい手洗いを励行して下さい。

一人遊び.jpg

■パンデミックで村八分?

 さて、今日の本題としては、実は、その短い休校期間にPTAの行事と、学校が絡む地域行事の委員会の打ち合わせがあったわけです。当然のごとく、それらの行事も休止となりました。休止がどうのというわけではなく、実はつながりがあるが故に、こういうパンデミック(大感染)のような自体には非常に弱いのではないかと思い至ったわけです。多分、学校じゃない諸行事を休止をしないで行うと、この場合、親と地域の人々に広がる可能性があるわけです。なまじ、人を救うだけの熱い地域の交流がある分、ヒトとヒトが直接接触をうんでしまい、こういうパンデミックには弱い地域となってしまうわけです。

 「人と人の直接の熱い交流をサボル方向は、人を救えません。」というのは、第16話で紹介した河合教授のお言葉ですが、熱すぎる人と人の交流はむしろパンデミックを助長する、ということにもなりかねません。今回のインフルエンザであれば毒性が弱いので、それほどではありませんが、これがペストやコレラやスペイン風邪であれば、熱い地域交流がある地域から先に地域ごと全滅しかねないわけです。
 変な話、人と人の直接の熱い交流をサボった奴だけ生き残って、人を救おうと奔走した人から死に絶えるという、何ともやりきれない事態が発生する、ということになります。

 なので、昔から伝染病が発生すると家族ごと集落から隔離したりするという悲惨な事態は、よくある出来事です。現代で、これと同じような村八分が起ってしまうのであれば、人類の進歩なんて知れたものとしかいえません。

地域の祭.jpg

■ITとハーブが地域の危機を救う、かも。

 それでも、やっぱり人は人とつながりたいものですので、何らかの手段を考える事になります。おそらく手段は二つ。一つは対面せずに、つながりを保持する方法。もう一つは感染しないで対面する方法。

 今回、この感染の情報や行事の休止情報は、ほとんど電話でのやり取りでした。本来、電話の目的を考えるとある程度以上はなれた人とのやり取りなのかもしれませんが、今回は隣近所でも電話、しかも携帯電話が活躍していました。かかってきた電話番号は全部090-か080-でした。受けている僕も携帯なわけです。加えて、メールやホームページで、情報が瞬く間に地域に流れました。
 感染者と非感染者のやり取りも、こいつを活用すれば移ること無く、相互のやり取りが可能となります。即ち、対面せずとも交流の保持は出来るわけです。変な話、村八分状態を無理に作らなくとも、パンデミックを防ぎつつ、交流を保持することが出来ます。
 たしかに、ITに頼って人の交流をサボってはいけませんが、こういう事態のときにITを活用し交流を促進したり保持したりということには大いに可能性があります。
 ただ、まだPTAや地域のなかでそういう交流に簡単にITを使おうという感覚が無いのも事実ではあります。

 くわえて、どこかで対面する事が必要な場面もあるかもしれませんし、やはり狭い地域なので、物理的に接触する機会が発生することもあるかもしれません。
 今回の新型では効果の程はないのでしょうけれど、他のパンデミックであれば、ハーブが感染予防に力を発揮したことがあります。このサイトの「香りと健康の歴史EC編」でも紹介されていますが、18世紀のヨーロッパ全土でのペスト(黒死病)の流行に対し、ラベンダーが大変、予防効果を発揮したことが知られています。古くは、中国などでも、そうしたハーブをもって歩くことで、そういう感染病予防を行ってきたそうです。
 確かにすべての感染症に対して有効ではないかもしれませんが、こうした植物の力が、熱い地域交流を、パンデミックが起っていても怖れること無く続けることの支えになるかもしれません。当然、今回の新型インフルエンザはラベンダーを持て歩いても防げませんので、うがい手洗いの励行をお願いします。

 ITとハーブと地域、それぞれ一見無縁かもしれませんが、地域を軸に考えると、そのよい地域の熱い交流を支える重要なツールと成りうるものなのです。ぜひ、こういう視点からも、地域のためのツールというものを検討してみる価値はあると思います。

朝食実習.jpg

  それにしても、連載19回目にして、ようやくハーブの話。しかもちょっと。とはいえ又しばらくハーブの話はお預けになりりそうです。
 暑い夏が始まりました。インフルエンザのパンデミックもさることながら、夏ばて等々、無理をせず皆様ご自愛してお過ごしくださいませ。


■参考サイト

新型インフルエンザ対策.JP
http://www.rescuenow.co.jp/pandemicflu/

第16話 地域の安全を確保すると素敵なオマケが付いてくる。
http://www.nature-technology.com/column/funahashi/2009/04/post-14.html

香りと健康の歴史EC編
http://www.nature-technology.com/column/007ec.html

香りと健康の歴史中国編
http://www.nature-technology.com/column/009china.html