前回、第一印象が大切だということを書きました。今回は、人に対する印象について書いていきたいと思います。
「人への印象を良くする」ということは、自分が相手にどうみせようかではなく、相手が自分のことをどう感じているかが重要になってきます。これは似ているようですが、主が、自分か相手かという大きな違いがあります。 つまり、自分がどんなに良いと思っても、相手に良いと思ってもらえなくては、よい印象を与えたことにはなりません。
人は、何かの情報を得ようとするときに、五感を使って判断しています。通常、その中でも視覚が一番多く、80%の情報を視覚から得ているといわれています。
心理学の研究では、第一印象は、3~7秒で決まり、55%が顔の表情や身体的特徴で、38%が声の質や話し方・呼吸、残りの7%が話の内容であるといわれています。つまり、ほんの数秒、言葉を発するまでに第一印象は決定付けられてしまうのです。
「人を見た目で判断するな」とよくいわれますが、つまりは、それだけ人は見た目で判断してしまうということになります。初対面の相手に与える印象は、会ってから5秒。見た目が勝負なのです。
では、相手に良い印象を持ってもらうためには、どうしたらよいのでしょうか。 それは、TPOに合わせた身なりです。身なりには、服装・髪型・お化粧・姿勢・所作などあらゆる要素が含まれています。
最近、このTPOに合わせた身なりができていない人を大変見かけます。たとえば、テレビなどでのお詫び記者会見などを行う場合、その人の服装によって受けての印象が変わってくることがあります。謝り手の身なりは、謝る相手に対する礼儀と考えられます。Tシャツにジーパンでは、どんなに精神誠意謝っていても、どこか本気が見えていない気がしませんか?
また、最近は結婚式に、会社に行くのと変わらない普段の格好で参加している方がいます。「平服でお越しください」という言葉が書いてあったとしても、これは日本特有の表現で、裏には、正装でなくてもよいですよ。という意味があり、決して普段着を着て行ってよいということではありません。昔は、五つ紋、三つ紋、一つ紋、紋なしといったように、出かける場所によって着物の格がありました。それは、自分を高く見せるためではなく、相手への敬意を表して決められていたのです。結婚式というのは、相手にとって一生に一度の晴れ舞台です。お祝いの気持ちを表すのに、失礼のない身なりを整えていくのが、相手に対する礼儀というものです。
また、外見的な身なり(服装や髪型)だけではなく、姿勢や所作も大変重要です。どんなに服装や髪型がきちんとしていても、猫背やうつむきがちだと、暗い印象を与えてしまいます。また、ふんぞり返ったり、あごを突き出したりしていたら、相手に威圧感を与えてしまいます。
私はバレエを長年習っていますが、バレエダンサーは皆さんとても姿勢がよく、レッスン着でもとても素敵な印象を受けます。ぴんとのびた姿勢は、その人の魅力をさらに引き出してくれるような気がします。 所作に関しても同様です。ほんの少しでも気を使った姿はとても美しいものです。
身なりを整え、姿勢よく相手の目を見て笑顔を絶やさず、思っているより半テンポ遅らせた動作をとる。私が初対面の方に会う時に意識していることです。着ていく服などは、相手の立場、年齢や合う場所、時間なども考え、前の日から準備するようにしています。
面接などは、相手に良い印象を一瞬で持ってもらえるかが特に重要になります。もしかしたら、その瞬間に自分の人生が決まってしまうかもしれません。
初めての人に会うのは、大変緊張するものです。少しでも最初に良い印象を持ってもらうためにも、まず相手の立場にたって、自分の身なりを整えてみてはいかがでしょうか?自分の身なりに自信が持てれば、相手にその気持ちが伝わり、よい印象を持ってもらえるのではないでしょうか?
