第1回 Grasse の 歴史

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- 香りの都 グラース - : 香料の話 第一話は、香りの都グラース市の歴史です。

地中海に面した 南仏 コート・ダジュール、 グラースは ニース から 40km、カンヌから 17km 山側に入った小さな町です。
地中海性の暖かい気候と、フランス アルプス南端の丘陵から湧く豊かな水に恵まれ、四季を通じて色々な花が咲き乱れ、その花々から香料を採取する香料工業があって、近代香水の名香の数々が、ここから生まれました。
中世以来の古都の面影をそのまま残す町には、昔からの職人的魂が生きづいています。

- 皮革の町から香料の町へ -

グラース の町は 12~3世紀頃から栄え、イタリア に近く水に恵まれていたことから、なめし皮の産業が非常に盛んでした。当時は皮手袋をするのが流行っていて、どこへでも皮手袋をしていくので、皮臭い匂いが手に付くのが悩みでした。
そこで皮の匂いを消す為に、グラース で咲いている花の匂いを付けるようになり、次第に商売として成り立っていきました。そして 17~8世紀頃、なめし革は ストラスブールに移り、香料産業だけが残り、天然香料の発祥の地として現在に至っています。

- 天然香料の最盛期 -

20世紀初頭まで カンヌ は、グラース からの荷物を出荷する小さな港にすぎませんでした。当時の貨物船にはグラースで採れた花の精油が満載され、世界中に出荷されていました。このことからもグラースが香料産業の中心として栄えていた事が伺えます。
しかし、グラースの町が一番栄えたのは、第二次大戦までで、戦後になるとドイツやスイス、 オランダあたりの合成香料が台頭してきた為、天然香料主体で、設備投資をあまりしなかったグラースの会社は市場から次第に取り残されていきます。

第一話 完。

*(豆知識) 前 1世紀頃 : クレオパトラの化粧代 *

古代エジプトの婦人達は 化粧にたいへん関心を持っていたと言われています。 朱で唇を染め、頬を赤くし、アンテモンから作った黒い粉でアイラインや眉を書き、指や爪まで染料でマニュキュアをしました。

又、肌を柔らかく匂いをつけるために、香油や香膏を体にすり込むといった具合で、材料こそ違え、現代女性とほとんど変わらないおしゃれをしていたと思われます。

その代表的な人が、紀元前 1世紀頃の女王 クレオパトラです。 彼女の香料好きは有名で、1回に400デナリ(約20万円) もする最高級の香油を塗っていたと言われています。

城主任研究員

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