第12回 アロマテラピーとアロマセラピーの違いとは

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「アロマテラピー」と「アロマセラピー」の使い方の違いは何?と、よく聞かれますが、もともとはフランス語のAromatherapy(造語)-芳香療法(香りを利用した治療法)のことですが、「Aroma」(芳香・香り)と、「Therapy」(療法・療養)を組み合わせてできた言葉でもあります。しかし言い方は二つの言い方で使われています。「アロマテラピー」、「アロマセラピー」ともいいます。どちらが正しいのでしょう?

 これはどちらも正解なのでしょうが答えです。

 「テラピー」がフランス語の読み方、一方の「セラピー」が英語読みなだけなんですね。いま日本では英語式かフランス語式かの違いだけで使われていますが、フランスとイギリスのアロマに対する使い方には大きな違いがあります。

 では、フランスとイギリスのアロマテラピーの大きな違いはというと、フランスではアロマテラピーの処方を医師によって始まったので治療として行なわれています。つまり精油を使って治療が行われるため内服することだってあります。現代医学では完治が難しい病気などに利用されて、薬のように医師によって処方してもらっています。だから完全に医療の一環として扱われています。

 一方イギリスでは、マッサージ(トリートメント)が主体となります。日常生活の中に上手に取り入れ、ちょっとした身体や心の不調や、バランスを崩しそうなときなど、病院に通う前、あるいは治療後のデイリーケアとして使うことが多いのです。つまりメンタルケア、スキンケアなどとして用いられたり、癒しを求めてアロマを取り入れているようです。それがイギリス式アロマセラピーの目指すところでもあるようです。

 日本では残念ながら未だ医薬品としても医療としても認められていませんのでイギリス的な利用をされている理由がここにあると思われます。雑誌等でもよく言う「アロマの香りでリラックス」という言葉はちょっとおかしい表現なのです、それは「頭痛が痛い」といっているのと同じようなものです。

 アロマなんとかという商品がやたら出回っていますが、これはアロマテラピーのイメージをますますゆがめるよくない原因・風潮だなぁと思っています。本来、植生精油を使って、あらゆる不調の改善に役に立つアロマテラピーはすばらしいものなのに、アロマセラピーになると「いいご趣味ですわね」というイメージを持たれてしまうので、はたしてこれがいいかどうか疑問に持ちます。

 通常言われているエッセンシャルオイル(※)とは、植物から抽出した天然の精油のことですが、現在アロマテラピストが用いている精油は40~120種ぐらいです。各植物によって特有の香りと機能を持ち、アロマテラピーのベースとなる素材です。この精油はしばしば合成のポプリオイルなどと一緒に売られており、知識がなければ、合成か本物かを見分けることはかなり難しいことのようです。

 それがわからないと安価なポプリオイルのほうを手にとってしまうことでしょう。しかしそれをアロマテラピーに使うとか、ましてや肌につけるとなると、かなり心配になってしまいます。精油の見分け方としては、信頼できるメーカーで作られているものか、とか、学名・産地・成分が記載されているかといったことが目安になりますが、これもあてにはなりません。

 フランスやイギリスでは精油を薬として用いることが国家的に認められており、保険もききます。精油の処方も医療の資格を有しないとできないのです。一方日本では、精油は「雑貨」という風に扱われており、どこででも買えることにどうかなと思います。日本でもアロマテラピストを国家資格にしていただきたいものですが、残念ながらそれはまだまだ先のようです。

一口メモ

※アロマテラピーという言葉は、1930年代、フランスのガットフォセさんが実験中にやけどを負い、たまたまそばにあったラベンダーの精油をふりかけたところ、劇的に治癒したことから、この植物療法を「アロマテラピー」と命名したことが始まりです。

※エッセンシャルオイルは数千年もの間、エジプト時代以前から治療にも使われてきましたし、化粧品をつくるのにも使われてきました。現在英国では、アロマテラピーのレベルの向上のために、協会が設立され、老人のための施設やホスピス、精神科などにおいて用いられています。フランスでも利用法は全く異なりますが、保険診療の対象になっています。