私たちの暮らしは、全てがエネルギーを使って成り立っていると言っても過言ではありません。食べ物にしても、乗り物にしても、そして物ひとつを作るにしても、大量のエネルギーを使っているのはあたりまえの事なのです。私たちの便利・快適な暮らしは、エネルギー資源なしには、続けられないのが現代社会の構造になっているのです。
しかし、皆さんもご存知のようにエネルギー資源は無限ではなく、世界のエネルギー消費量は1年間に約91億トン(石油換算)にもなっています。国別ではアメリカ、旧ソ連、中国、日本、ドイツの順になっているが、伸び率で見ると中国やその他のアジア諸国、中東諸国が大幅な増加を続けています。これは、人口増加と工業化の進展が大きな要因になり、2050年には現在の世界人口60億人が、100億人になるかもしれないと言われているから、これからも、ますますエネルギーの需要は伸びていくことが予想されています。
そこで今回は、エネルギー問題を考えてみましょう。原油価格が上がり、ガソリンも灯油も上がり続け、私たちの生活に大きく影響して来ています。特に北海道では、灯油を暖房として利要しているため、生きる為の生活エネルギーとして考えられています。なくてはならないエネルギーとして灯油はあります。
北海道の人たちは、冬を乗り切るために灯油は必要不可欠なエネルギーとしてあります。灯油が買えなければこの冬を乗り越えられない現実に気がつきます。私たちは灯油や自動車などのガソリンに大きく依存しています。今や原油の値上がりは食品にまでおよび、生活するあらゆるものまで値上がりがしています。エネルギーなしには私たちの生活は成り立たなくなっていることがやっと気がつきだしました。
エネルギー問題を考えることは環境問題を考えることなのです。灯油の値上がりで、エネルギーの必要性を感じても環境問題として考える事はできなくなっています。生きる為にはエネルギーが必要なのです!と叫ぶ人たちがいるでしょう。灯油が上がることは、食品まで上がり、日用品まで上がり、あらゆる物が上がる事が分かります。食物連鎖ではなくエネルギー連鎖が起きるのです。
私たち人類は、エネルギーを作るためにどれほどの自然を破壊してきたのでしょうか。限りある鉱物エネルギーを湯水の如く利用しつづけています。しかし、その流れは一刻も早く止めるべきです。これからは「自然を破壊するのではなく自然を利用することにより、クリーンなエネルギーを創り出し、環境に配慮したエネルギーをもっともっと推進すべきである」というのも、私たちは真剣に考える時にきています。
他の国から石油や石炭、また原子力(ウラン)などのエネルギー資源を持ってくるのではなく、私たちが自然から享受する恵みから、エネルギーをまかなうこと。これは、夢物語ではありません。世界で、また日本でも充分にそして経済的な効果をともなって、環境を破壊することのない持続的なエネルギーを与えてくれる自然エネルギーの普及が進んでいます。そして、エネルギーの効率化、省エネの技術でエネルギーをより賢く合理的につかい、今より少ないエネルギー消費に抑えることで、自然エネルギーで自給することへさらに近づくことができます。
たとえば、山形県立川町では、町の電力需要の半分以上、民生部門の100%を風力発電ですでにまかなっています。地域から、自然エネルギーによる電力自給は実現しつつあります。日本全体でも、導入量はまだわずかですが、伸び率でみればこの10年の間に風力発電がもっとも伸びた国は日本でした。また、太陽光発電の導入では世界一であり、技術はトップレベルです。
2001年、ヨーロッパ連合全体では、自然エネルギーの割合が6%でした。欧州議会と欧州連合理事会は、それを2010年には12%と倍増させ欧州の中でも自然エネルギーの普及の進んでいる国々では、次のような政策をとっています。
●政府が拘束力と期限のある、高い自然エネルギー導入目標を設定する。
●地方自治体が地域の特性に合った自然エネルギーを利用する目標を立てる(国はそれを妨げない)。
●自然エネルギーの取り引き価格を石油や原子力発電などと競えるように設定する。
●省エネルギーの目標を立て、消費するエネルギーを小さくする。
●石油や原子力発電に使われていた補助金を自然エネルギーに向ける。
といった措置も必要です。
長い海岸線、流れの早い河川、日照、山地、森林、火山帯。これらの日本の自然の特徴は、風力発電や太陽光・熱利用、小規模な水力発電、バイオマス、地熱発電など多様なそして尽きることのない自然エネルギーの源があることを示しています。そして、世界屈指の高い技術をもっています。今、私たちはまだ、これらの可能性のほんのわずかしか利用していないのです。
自然の恵みも技術もある日本。各地で、地域の自然の恵みに併せた産業が発達してきたのと同様に、地域の自然の与えてくれるエネルギーを享受する産業を生み出し育てていくことができるはずです。 風力発電のメリットは ・ 二酸化炭素などの温室効果ガス排出量の低減効果がある。
・ 発電コストが低く事業化が比較的容易。
・ 夜間でも発電が可能。
・ 燃料源の確保や送電コストを低く抑えられる。
・ 規模によっては個人でも運用可能。
などなど風力発電は集中発電とは様々な点で異なる特徴を持っているし、温室効果ガス排出が少ないことが大きなメリットとなっている。鉱物燃料を必要としない風力発電は世界的にみてますます普及していくと思われます。特に北海道には自然エネルギーをいち早く取り入れてほしい。
