ネイチャーテクノロジー(株)のホームページに「森林セラピーについて」の項目があり、社団法人国土緑化推進機構の協力でコラムを作られました。
「森林セラピー」は、林野庁の「美しい森林づくり推進国民運動」※や(社)国土緑化推進機構でも、森林の持つ多様性の中の「森林浴」をリラックスさせる"癒し"効果として案内してきました。しかし、その効果については感覚的に語られてきたにすぎませんでしたが、やっと林野庁等でもこころと身体の健康に活かそうと「森林浴」から「森林セラピー」として、その活用方法等に「森林セラピー基地」や「森林セラピーロード」を全国に認定してきました。
詳しくは(社)国土緑化推進機構の情報・普及部の木俣知大さんのお話が掲載されていますので読んでください。
http://www.nature-technology.com/cont.html?cid=463&ccid=461&ssid=0
※林野庁の「美しい森林づくり推進国民運動」は下記アドレス
http://www.rinya.maff.go.jp/utsukushiimoridukuri.html
上記の林野庁の「美しい森林づくり推進国民運動」にアクセスしたらわかりますが、その案内に私自身が登場しています。ボランティア団体を代表しての参加ですが、私もこの運動には普及啓発者として貢献しています。講演等に顔を出しては森林の持つ機能性の中に「森林セラピー」の効能を伝えるようにしています。昨年の秋にも埼玉県の「県民の森」において「癒しの森リフレッシュ講座」を開催し森林セラピーの体験を行い大変好評でした。
まだまだ森林から得られる森林療法は多くの方に認知されているわけではありませんが、林野庁や関連団体が積極的に普及活動を進めはじめました。

「森林セラピー」...近年よく耳にするようになったこの言葉は、もともと森林療法として知られています。森林の地形や自然を利用した医療、リハビリテーション、カウンセリングなどのことを言います。わかりやすく言えば森林浴、森林レクリエーションを通じた健康回復・維持・増進活動に努めるものです。
植物は光合成を行い、光合成は太陽の光エネルギーを利用して、炭酸ガスと水から炭水化物を作り酸素を放出します。フィトンチッドは二次的に作り出される成分です。このフィトンチッドに、作りだした植物自身を護るさまざまな働きがあります。
他の植物への成長阻害作用、昆虫や動物に葉や幹を食べられないための摂食 阻害作用、昆虫や微生物を忌避、誘因したり、病害菌に感染しないように殺虫、殺菌を行ったりと多彩です。樹木は土に根ざしているため移動することができません。そのため外敵からの攻撃や刺激を受けても避難できませんから、フィトンチッドを作りだし、それを発散することで自らの身を護るわけです。
1930年頃、旧ソ連のB.P.トーキン博士は、この植物の不思議な力を発見し、 フィトン(植物が)チッド(殺す)と名づけました。 フィトンチッドがもたらす効果は、大きく分けて次の3つが挙げられます。
■ リフレッシュ
森林浴の爽快感はどなたでもご存じだと思います。自律神経の安定に効果的と言われ、肝機能を改善したり快適な睡眠をもたらすことも知られています。
■消臭、脱臭
森林へ行くと、悪臭の原因となる動物の死骸や枯れた木などがあるにもかかわらず、爽やかな空気が広がっています。森林には空気を浄化したり、悪臭を消す働きがあります。 こうした消臭作用は身近な生活臭に効果的です。
■抗菌・防虫
食品への防腐、殺菌を始め、部屋や浴室のカビ、家ダニなどへの防虫にも効果的です。 抗菌作用は、人体を蝕む病原菌にも有効です。人体に安全な天然物質ですから、副作用の心配がなく穏やかに作用します。
ヨーロッパ、北米では、森林を活用した自然療法の例が数多く見られます。その中でもドイツにおける自然療法は120年におよぶ歴史があります。
ドイツにおける自然療法は以下の5つから成っています。
1 水療法:温冷水浴
2 運動療法:森林散策
3 食物療法:ハーブ、薬草を用いた料理
4 植物療法:アロマテラピー
5 調和療法:心身の自然との調和
ドイツの健康保険システムでは、3年ごとに自然療法の希望を取り入れることができます。病気を予防する目的のために利用する性質もあって、いつでも自然療法を受けられるようになっています。また申請により3週間の休暇が保険の適用になります。健康保険はフランスでも自然療法に適用されており、国内に点在する温泉に長期滞在し、処方箋に基づいて温泉療法や散策などする、長期滞在のプログラムも作られています。

森林浴が体にいい、というのは一般的に知られていますが、人体に生理学的におよぼす影響というのは今まで証明されていませんでした。森林セラピーからの効能はこれからますます注目されていくと思います。
